今年度「フォーラム神奈川」は、3月31日(土)横浜市開港記念会館で開催された。
今年こそはと会場予約で何とか努力、伝統の1階1号室で開催することができた。
 今回のテーマは2019年問題を踏まえ「太陽光発電:売る時代から使う時代へ」とした。これに対して反響が大だったのか、参加者が70名と昨年の50名を上回り例年並みに戻ってきた。内訳は会員48名、一般22名である。会員の大部分が2019年11月でFIT法による高額買い取りが終了することもあって、関心が高かったのだろう。

6
参加者は70名と、例年よりも多く集まった

会員へは、往復はがきで開催案内を送った。その他はいろいろなイベントでの口コミ、ホームページ、ポスター、チラシなどで、市関連施設や新聞、駅等に掲示・掲載してもらった。そのため、他県の交流会や一般からの参加者も比較的多かった。

5
「フォーラム神奈川2018」、会場の様子

今回のテーマの「使う時代へ」では、家庭で導入を考える蓄電システムに焦点を絞って「エネルギーの地産地消、給自足を目指す」内容であった。

講演1では、堤 教晃 氏(株式会社Looop 蓄電事業部 部長)を招き「2019年を迎えて、蓄電池は必要か?」と題してお話しいただいた。

1

堤 教晃 氏(株式会社Looop 蓄電事業部 部長)による講演

「必要かといえば、必要です」と切り出し、FIT法終了で、今後の余剰電力の買い取りがどうなるかについていろいろ調査した事例を挙げて説明があった。

2
Looopでんちに関して、多くの人たちが関心を寄せた

まず、電力会社は法的な買い取り義務がなくなるので今後は電気事業者と相対で自由契約での売買となる。値段は決まっていないが想定で、電力会社の燃料費が10円程度なのでそれ以上では買えないだろう。一般の取引市場価格10円前後であろうという。2019年にはFIT法終了を迎える発電所が、50万件その後は毎年約20万件が発生する。

3
売電金額は10円以下になるだろうという予想も…

必要な蓄電池も、今まで非常用電源としてであったが、ソーラー発電の電気を貯めて使う目的になる。蓄電池市場は年4~8万台規模で拡大していくとみられる。しかし、価格が高価ある。電池購入について、蓄電池の種類、特徴などの説明、各メーカーの製品システム等についての特徴など、参考になる説明があった。今後、蓄電池の価格は大きくは下がらないと言われているという説明。期待に反する状況だった。電池を導入したほうが良いのか、いろいろな角度から検討が必要のようだ。

4
参加者からは多くの質問もあった

会員発表1、古峰聖治 氏(PV-Net神奈川 世話人)「メーカーが教えてくれない蓄電に関する予備知識」というお話

1
古峰聖治 氏(PV-Net神奈川 世話人)による講演

まず、今後も成り行きに任せた売買電を維持するには、自家消費を拡大させる、設備の導入とした、蓄電池、エコキュート、V2H(電気自動車を蓄電池として活用)などと電力会社から電気を買わずオフグリットで自給自足する。などの方法がある。

固定価格買い取りの恩恵がどれくらいあったかを試算してみる。今後の再生可能エネルギー等からの電力購入について東電には、固定価格買い取り制度が10年で満了したシステムからの扱いについては未定という回答であった。今後消費電力については、ライフスタイルを考えて計画しなくてはならない。「ナイト10」は手放さない方がよい一旦変えると戻せない。と熱のこもった発表であった。

まとめとして、経済性を優先するなら、蓄電池導入はまだ推奨できない。まだ1年以上あるので、情報収集を。

会員発表2、須藤貞夫氏(PV-Net神奈川 世話人)「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスに住んでみて」という実体験談。

3
須藤貞夫氏(PV-Net神奈川 世話人)による講演

築80年の平屋建て家屋を、息子夫婦と同居するのを機に、住友林業の高断熱木造2階建て住宅を新築した。これにまつわるお話である。

ZEHの構造は、高断熱・高気密、で、今までの冬寒い・隙間風が吹き抜けるとことはないが、昔の家屋は四季折々の使い方で、風の吹き抜けるような工夫をしていた。それが、機密になり。外部音は全く聞こえない。外に出た呼んでも通じない、戸でも叩くしかない。年中締め切って、生活するのが果たしていいのだろうかと疑念を持つ。旧住宅の床柱、欄間など歴史ある建材は再利用が難しい。すべて工場で企画設計の構築で制約されてしまう。

2
実体験を元にした須藤氏の講演には多くの参加者が真剣に耳を傾けていた

また、今までの電化製品なども、省エネ基準に適合していなければ使えない。仏壇、書院、水屋、桐ダンスなどなども不要に。太陽光発電システムも、ソーラーフロンティアのシステムが装備されているので、今までのシャープ10年物、京セラ4年物、これらはもったいないが、着脱費用をかけて廃棄するか再利用するか悩んだ挙句、何とかPV-Netを介して再利用の方向になった。

以上三氏の発表に対して、今年は質問時間に余裕を取ったためにいろいろ細かい質問まで多く出ていた。

7
地域交流会代表の田辺啓平氏

最後に地域交流会代表の田辺啓平氏から、2017年度地域交流会の活動報告があった。会員とのつながりを求めて、毎月「PVかながわ」というニュースレターを発行して34号までになった。後ろのボードにバックナンバーを展示しているのでご覧いただきたい。

5
田辺氏による2017年度地域交流会の活動報告

経費の関係上郵送はできないので、見たい方は古峰さんにアドレスをお知らせください、お送りします。会員以外の方は、ホームページに載せてあるのでご覧くさい、とのこと。次にワークショップ「出前発電所を作ろう!」は人気教室だが、資材の調達の難しさなどで大変であるが、次回も4月8日(日)に計画されている。その他、地域の各種イベントにも出展しているとスライドを交えて報告があった。

4
会員からのアンケート結果について報告する古峰氏

16:30に予定通り終了。17時過ぎから近くの「道」という料理店に場所を移して懇親会を開いた。講師も含めて14名が参加した。海鮮料理を味わいながら19時半過ぎまで、なかなか尽きることがなく続いていた。

8
16:30に無事終了                         

横谷 記